(1) 意欲と情熱
農家の後継ぎと比べて、ハード面や生活条件のソフト面でもゼロからのスタートですので、「何が何でも農業で夢を実現するぞ」という強い意欲と熱い情熱が必要です。
(2) 家族の同意
新規就農の場合、特に重要なことは家族の同意と理解を得ることです。家族の協力なしには新規就農は成り立ちません。
- 特に配偶者は、農作業及び農業経営のパートナーとして、また農村社会における我が家の外交官として、その役割を十分に発揮してくれる存在であり、力強い協力者として十分理解を得ておくことが大切です。
- 子供にとっては豊かな自然に触れられる反面、学校や友人関係及び生活環境の変化に不安を抱きます。
- 独身者にとっても親などの理解を得ることは大切で、精神的な支えや資金援助を受けたり、融資を受けるときの保証人になってもらえます。
(3) 地域社会とのコミュニケーション
農村に住んで新たに就農するということは、農村社会の一員になるわけで、地域住民とのコミュニケーションが大切です。
農業で成功するかどうかは、地域社会にどれだけ溶け込めるか、地域とうまくお付き合いできるかにかかっています。
- 集落の会合や行事、共同作業などに積極的に参加し、場合によっては一定の役割も担うなどの努力が必要です。
- 集落で行なう行事には一定の約束事などがありますから、どういうルールがあるかを確認することが大切です。
- 地域内に農業に限らず、腹を割って何でも相談できる人を確保しておくことも大切です。