先輩新規就農者からの助言
(1)「最初は家庭菜園で自家用を作り、余ったら売ろう」という人が多い。日曜大工が大工になったためしがない。最初から百姓で生きるように。さもなければ、趣味に止めておいたほうがいい。
(2)本気で百姓を楽しみたいならば、経営者として地域を引っ張っていくほどの意気込みで始めること。マイナス思考の人間は農村には来てもらいたくない。これから農村を自分等でつくっていこうとする者は来たれ。そうでない者はやっても挫折する。
(3)就農前と後のギャップ(頭の中で描いていたもの)はかなり出てくると思う。それをいかに埋めていくかが今後のやる気につながるのではないか。
(4)気候・風土も違うため何度も候補地へ行くことによって、様子もわかるし自分の思惑との違いもはっきりする。また、何度も行くことにより世話をしてくれる人とも親しくなれ、就農するための近道になる。
(5)農業は一人ではできないから一生の伴侶を得てから就農する事が望ましい。
(6)自己資金をなるべく多く確保すること。現在だと最低1千万円ぐらいは必要。制度資金等は簡単に借りられないし、時間がかかるため自由に使える資金の確保は絶対必要。
(7)最初から機械・資材などに金をかけない方がよい。土地の人と馴染めば、機械などを借りる事が出来る。資材なども後継者のいない農家などの中古を利用させてもらえる。
(8)未知の世界に入るためには、周囲の人達との調和が必要である。個性が強すぎたり1つの考えに捉われすぎる人は、なかなか農村社会に溶け込めない。
(9)何でも腹を割って相談できる人を早く見つけること。とにかく自分一人でどんなに頑張っても何も出来ない。自分にとっての味方、アドバイザーを確保することが重要である。
(10)出来るだけ事前に就農者の「生の声」「生の姿」を直接見聞きしておくことが大切。
(11)有機栽培野菜の場合、市場出荷はかなり厳しい。最初から販路を考えておくこと。
実際に就農された事例は以下のとおりです。
■ 新規就農事例